コラム

那覇空港の駐車場で「レンタカーの受け渡し」?通常利用者が困っている現状と巻き込まれないための知識

那覇空港の駐車場

「空港の駐車場で車を受け取れるレンタカー会社があるらしい」「便利そうだけど、本当に大丈夫?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

 

実は、那覇空港では指定場所以外でのレンタカー受け渡しが禁止されています。それにもかかわらず、駐車場や乗降場での受け渡しが後を絶たず、一般の空港利用者や沖縄県レンタカー協会を悩ませています。

 

そこで当記事では、那覇空港で起きている受け渡し問題の実態と、利用者が巻き込まれるおそれのあるトラブルについて解説します。さらに、予約前に気づける危険サインもまとめています。

 

沖縄で安心してレンタカーを借りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

那覇空港で起きている「受け渡し問題」とは

那覇空港で起きている受け渡し問題のポイントは以下の通りです。

 

  • 駐車場や乗降場で、レンタカーの受け渡しが行われている
  • 一般の空港利用者がスペースを使えず、迷惑を受けている

 

空港の駐車場や乗降場では、旅行者とスタッフらしき人物が待ち合わせ、その場で鍵を渡す光景が見られます。車の傷の確認や書類へのサインなど、本来は営業所で行う手続きがその場で進められることもあります。

 

乗降場は本来、家族や知人の送迎、荷物の積み下ろしのためのスペースです。受け渡しの車が長く停まると、ほかの利用者が車を寄せられず、周辺の渋滞にもつながります。

 

とくに影響を受けやすいのが、小さな子ども連れの家族や高齢者、車いすを利用する方です。旅行者にとっての「ちょっとした便利」が、ほかの誰かの不便の上に成り立っている点は知っておきたいところです。

指定場所以外での受け渡しが禁止されている理由

指定場所以外での受け渡しが禁止されている主な理由は以下の通りです。

 

  • 空港の公共スペースを、本来の目的で使えるようにするため
  • レンタカー業界全体の信頼を守るため

 

那覇空港では、到着ロビー外の「レンタカー送迎バス乗り場」から各社の送迎車に乗り、営業所で手続きを行うのが正しい流れです。構内道路や駐車場、乗降場での受け渡しは認められていません。なお、乗降場などでの長時間停車は、駐車違反として取り締まりの対象になるおそれもあります。

 

沖縄県レンタカー協会は、県内のレンタカー事業者が加盟する団体です。令和5年10月末時点で、正会員48社、賛助会員135社が加盟しています。ルールを守らない事業者がいると、「沖縄のレンタカーはマナーが悪い」という印象が業界全体に広がりかねません。真面目に営業する会社ほど損をする構図があり、協会にとって頭の痛い問題です。

 

参考:一般社団法人沖縄県レンタカー協会

受け渡しをする会社の多くは「協会に未加入」

空港で受け渡しをする会社の特徴は以下の通りです。

 

  • 沖縄県レンタカー協会に加盟していない事業者が中心
  • 取り締まりを受けても、受け渡しを繰り返す傾向にある

 

協会に加盟している会社は、業界のルールや空港での決まりごとを共有し、守る立場にあります。もちろん、未加盟の会社がすべて悪質というわけではありません。ただ、空港で受け渡しをする会社は、協会の枠組みの外で営業しているケースがほとんどです。

 

受け渡しがなくならない大きな理由は、コストです。送迎車や運転手を用意せず空港で直接渡せば、その費用を浮かせられます。警察や警備員が注意すると一時的にいなくなりますが、しばらくすると戻ってくるため、いたちごっこが続いています。

利用者が巻き込まれる可能性のあるトラブル

トラブルに巻き込まれた様子

空港受け渡しの会社を利用した場合に起こりうるトラブルは以下の通りです。

 

  • 事故・故障や返却時の対応がずさん
  • そもそも正規のレンタカーかどうか分からない

 

ルールを守らない会社は、ほかの場面でもずさんな対応をするおそれがあります。

事故・故障や返却時の対応がずさん

営業所を持たない小規模な事業者の場合、事故や故障のときに電話がつながらない、代わりの車を用意できないといった事態が起こりえます。沖縄本島は南北に長く、北部で車が動かなくなると旅行の予定が大きく崩れます。

 

また、空港での受け渡しは見つかれば注意される行為のため、手続きを急がれがちです。傷の確認が不十分なまま出発すると、返却時に「清掃代」「修理代」など予約時に聞いていない料金を請求されても反論が難しくなります。

正規のレンタカーかどうか分からない

レンタカーとして車を貸し出すには、道路運送法にもとづく国の許可が必要です。許可を受けた車には「わ」または「れ」ナンバーが付いています。

 

白ナンバーの車を有償で貸し出すのは「ヤミレンタカー」と呼ばれる違法営業です。この場合、事故を起こしても保険が使えず、損害賠償を自分で負うおそれがあります。受け取った車のナンバーは必ず確認してください。

予約前に気づける「危険サイン」チェックリスト

トラブルを防ぐには、予約の段階で怪しい会社を見抜くことが大切です。以下のサインに当てはまる会社は、利用を見送るのが無難です。

 

  • 受け渡し場所:「空港の駐車場で待ち合わせ」「到着口でお渡し」などと案内している
  • 連絡手段:個人のSNSやメッセージアプリでしか連絡がとれない
  • 会社情報:所在地や固定電話番号、営業所の場所が書かれていない
  • 料金:相場より極端に安い、または支払いが現金のみ
  • 契約内容:貸渡約款や補償内容の説明がない

 

ひとつでも当てはまる場合は、協会の会員情報で会社名を検索してみましょう。口コミの「空港で受け取れて楽だった」という声は、ルール違反の裏返しと考えるのがおすすめです。

もし空港での受け渡しを持ちかけられたら

予約後に空港での受け渡しを案内された場合の対処法は以下の通りです。

 

  • 営業所での受け渡しに変更できるか確認する
  • 応じてもらえなければ、キャンセルを検討する
  • 困ったときは空港のレンタカー案内カウンターに相談する

 

「せっかく予約したのに」と迷うかもしれません。ただ、トラブルが起きてからでは取り返しがつかないため、早めの判断が大切です。沖縄には、送迎付きで営業所に案内してくれる正規の会社が数多くあります。

 

なお、空港で受け渡しの車を見かけても、自分で直接注意するのは避けましょう。トラブルに発展するおそれがあるため、空港の警備員や職員に伝えるのが安全です。

まとめ

当記事では、那覇空港で横行しているレンタカー受け渡し問題について解説しました。

 

  • 那覇空港では、指定場所以外でのレンタカー受け渡しが禁止されている
  • 受け渡しをする会社の多くは、沖縄県レンタカー協会に加盟していない
  • 事故時の対応や追加料金など、利用者がトラブルに巻き込まれるおそれがある
  • 予約前に受け渡し場所・連絡手段・会社情報をチェックすることが大切

 

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